京都市有形民俗文化財指定
三宅八幡神社奉納育児・成人儀礼関連絵馬133枚
「三宅八幡宮」では、数年前、百年ぶりに行われた絵馬堂の整理に際し、大絵馬が大量に発見され、京都市の有形民俗文化財に指定されています。
俗に虫八幡ともいわれる「三宅八幡宮」は、子供の「かん虫封じ」の神として信仰を集めてきました。地元の伝承では、もともと「田の虫除け」の神であったが、後に「子供の虫除け信仰」に移ったとされています。
詳細はあきらかではありませんが、幕末から明治にかけて信仰が拡大し、京都市内と南近江を中心に、山城、摂津、そして北河内、大和までを含む広範囲に及んで信仰が広がったといわれています。
幕末から昭和初期までの間に奉納された大絵馬のうち133点の絵馬が「子供のかん虫封じ」を中心に「育児習俗」および「十三参り」などの成人儀礼に関連したものです。なかでも幕末から明治30年代にかけて奉納された、「かん虫封じのお礼参り」の参詣行列を描く絵馬群がよくまとまっており、描かれる人数の最多のものは638人が描き分けられています。
「行列に参加する人物」それぞれに個人名が記された付箋が貼付されている他、服装や子供たちの遊び方などの風俗が克明に描き分けられています。
本絵馬群は、時代性や地域性が窺える好資料であるとともに、育児・成人習俗というひとつのテーマに沿った絵馬としては、質量とも類をみないものであると高い評価を受けています。
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京都市有形民俗文化財指定「絵馬」

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奉納年 嘉永5年9月(1852年)
絵師 不明
子供達の様子です。 子供の頭髪が
唐子風であることがわかります。
年紀の記されたものの中で最古の絵馬。


奉納年 明治2年9月(1869年)
絵師 不明
願主・奉納者 河内屋岩之助・田中屋幸七
描かれた人数最多のもの。
大人162名、子供458名、不明18名、計638名が描かれている。これだけの大人数だが、付箋には屋号や名前、年齢が描き記されている。


奉納年 明治14年2月(1881年)
絵師 義船
願主・奉納者 下京共敬社中
紙に描かれた水彩画を板に張り付け、絵馬風にして奉納したもの。台車に鳩の模型をのせて曳いています。車には網がついていて、それを子供達が持っています。
花園橋が土橋に描かれています。


奉納年 明治15年9月(1882年)
願主・奉納者 福井仁三郎他
大人数の参詣行列の様子。大人75名、子供118名の計193名が描かれている。
先頭の旗には向鳩が描かれている。

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